給食へのポリシー
和食を中心に素材のもつ味を大切に
朝からじっくりと煮出したかつお昆布出汁と旬の野菜を活かした給食です。可能な限り自然で安全な食材を吟味し、日本の風土と季節にあった献立を立てています。国産小麦に天然酵母で発行させたパン、天然醸造の酢・醤油や天塩を使用し、食品添加物の入ったものや化学調味料などは一切使用しません。素材そのものの味をおいしいと感じられる子どもに育ってほしいと願っています。乳幼児期から色々な食材を食べる経験を増やすことが好き嫌いをなくす近道になります。
子どものために、こだわりの食事を
たくさん体を動かしてお腹が空いたところで食事を始めます。しっかりとお腹が空いている事やみんなで食べる楽しい雰囲気によって苦手なものにもチャレンジして食べることができます。「食べられた!」という自信をつけることも食事の大事な役割です。 食べてみたら「あれ?美味しい!」なんてことも。子どもの好きなものが増えていく喜びを感じられるように栄養士が試作を重ねて考案したオリジナリティ豊かな給食を作っています。
はじめてのごはん
離乳食の初期のころから自分で持って食べたいという気持ちを大事にして手づかみで食べる野菜スティックを取り入れています。たっぷりの野菜を使い、素材それぞれの味を生かした離乳食は噛む力と味覚を育てます。また、かつおと昆布をじっくり煮出した香りのよい天然出汁と食材を合わせることで薄味でも美味しく食べられます。乳児期に味わった本物の味や香りは大人になっても記憶に残り、生涯の食生活を豊かにします。
生野菜を味わう
新鮮な野菜の香り、歯触り、野菜そのものの味を子どもたちが味わうことができるように、電解水生成装置を使用し、弱酸性電解水(殺菌成分:次亜塩素酸【HCIO】)で消毒し、生のまま野菜を味わいます。長さ7cm、太さ1cm程度のにんじんスティックは塩のみ、大根・セロリは砂糖、塩、甘みのある天然醸造酢を使い1~2時間漬けます。 子どもたちが育てたきゅうりは塩か味噌をつけ、トマトはそのまま味わいます。
離乳食・給食・おやつなど、発育に必要な栄養を十分に
献立を工夫し、すべて手作りとし、加工食品や添加物の入ったものは使わず、新鮮な季節の素材を使っています。また子どもたちが調理保育をする機会を多く持ち、食の大切さを子どもたちと一緒に考えていきます。
食器へのこだわり
食事の時は陶器の食器を使用します。子どもは落として割る危険があるため、プラスチックを選びがちですが、陶器の重みや手触り、熱の伝わりなどで本物を感じ、物を大切に扱うことや手指の力でしっかり持つことを身につけて欲しいと思います。
使用食材一覧
米 | 減農薬、減化学肥料を使用した特別栽培米の五分づき米 |
---|---|
パン | 国内産小麦を使い天然酵母で発酵 |
乾麺 | 漂白していない内地小麦と自然塩のみで出来ている |
野菜 | 国産の鮮度の良い野菜を毎朝市場から取り寄せ・地元農家から旬の野菜を当日の朝取り寄せ |
豚肉 | 国産の鮮度の良いものを当日取り寄せ |
鶏肉 | 国産の鮮度の良いものを当日取り寄せ |
魚 | 市場直送で鮮度の良いものを当日取り寄せ |
お茶 | クマザサ、ハトムギ、クコ葉、ハブ草、延命草などの野草を原料とし、防腐剤・着色料など一切使用していないえんめい茶 |
砂糖 | 粗精糖・きび砂糖を使用。サトウキビから獲れた良質の原糖を溶解し、できた糖汁を濾過し不純物をきれいに取り除き煮詰めながら濃縮乾燥させる伝統的な製法で、分蜜しないのでビタミン・ミネラルが豊富 |
塩 | 天日塩を濃い海水状に戻し、平釜を使って薪でゆっくりと煮詰め主成分の塩化ナトリウム以外に微量ミネラルのマグネシウム・カリウム・カルシウムを多く含むよう調整したシママースを使用 |
酢 | 2~3年熟成させた天然醸造酢富士酢を使用。市販の酢は、ほとんどがアルコール発酵の合成酢(わずか24時間で発酵) |
味噌、醤油 | 有機低農薬米、地元産の丸大豆を使った天然醸造の丸島醤油を使用。市販の安価なものは大豆カスや古米を使って化学調味料や防腐剤を使った物が多い |
ケチャップ | 農薬や化学肥料を使わない自然農法により添加物を含まないもの |
和食を中心に素材のもつ味を大切に
食物アレルギーの原因食物第1位である卵は基本献立に一切使用しません。 第2位の牛乳は料理には使用しますが、そのものを飲むことは週に1回程度100ccとしています。 アレルギー児は代替食ではなく、可能な限りみんなと同じものを食べられるように工夫し、疎外感を与えず食事が楽しめるようにしています。
アレルギーに対応しています
アレルギー児に対する除去食は、医師・看護師・栄養士・保育士が連携し行っています。そのため、保護者の判断ではなく医師の診断書をもとに食物除去を行います。大切なのは、原因となる食品の回避を続けることではなく、アレルギー児の、早期耐性獲得を目指し、症状を起こさずに食べることです。 このような考えをもとに適切な診断のできる病院や最新の治療法の情報を伝えることも保育園の大事な役割だと考えています。
一般の治療方法として
一般に食物アレルギーの検査は、アレルギー専門医のもと血液検査や食物負荷試験を行い、正確なアレルギー食品を見つけます。これに基づいて、必要最低限の食品除去を行ったり、減感作療法などのアレルギー治療を行います。