今回は、『 雑巾の絞り方 』のお話です。
突然ですが皆さんは雑巾をどのように絞りますか??
上の写真のように雑巾を横に持って、手を同じ方向に揃えて(鉄棒を掴むように)絞っている方は、大人の方でも多いかもしれません。
下の写真のように絞るのが一番良く水を絞れますね。
再度、横にして持って絞った写真と、縦にして持った写真を見比べてみてください。
❶
❷
一番大きな違いは ” 脇を締める ” ことです。
❶のように横にして持った場合、両手とも ” 順手 ” ですので、手首の回転のみの力となり、両脇も開いてしまいます。
しかし❷のように縦にして持った場合、片手は ” 順手 ” 、もう片手は ” 逆手 ” となり、脇を締めて手首を内側に向けて力を入れ込むようにすると、手首だけでなく腕の力も加わり、力いっぱい絞ることができます。
※ 順手:手の甲を手前にする握り方 逆手:手の平を手前に向けた握り方
脇をしめて手首を内側に向けて力を入れ込むようにすると、よく力が入ってしっかり絞れます。
剣道の竹刀、野球のバットの持ち方と同じですね。
” 脇を締める ” ということは、力を思いきり入れられるというだけではなく、生活の様々な場面で大切なのです。
例えば、食事の場面を思い浮かべてみてください。脇を締めないと食具を正しく持つことが困難で、お椀を持つのに人差し指を掛けて持ったりする姿が多くなります。そもそも脇が締まらないと余分な所に力が入り、姿勢よく座れません。
また、ハサミを使う場面も想像すると分かりやすいかもしれません。刃先が横に向いてしまい、直線も綺麗に切れません。他にもたくさんの場面で ” 脇を締める ” 大切さを感じる場面がありますよ。
幼児クラスになると雑巾掛けをしますが、子どもたちは日々、お部屋を綺麗にする喜びを感じると同時に、実は大きな体の成長もしています。
雑巾の絞り方一つとっても、いろいろな場面の様々な体の育ちに繋がっていますね。